白いゆげの歌

小林幸子( こばやしさちこ ) 白いゆげの歌專輯

2.母ちゃんのひとり言

作詞:さわだすずこ
作曲:小六禮次郎

冬の山形 雪深い 日田(にった)
惡い事を するんじゃないよ
天井も 壁も 柱もな
きっと誰かが 見てるんだよ
夜なべしながら 母ちゃんのひとり言

水あめのつぼに 指を入れて
なめたら指が なくなるぞ
いたずら笑顏の 母ちゃんに逢いたい

冬の山形 クリスマスの夜
こんな田舍に サンタは來ねぇな
ほんとに來ると 思うなら
靴下つっとけ でっかいの
夜なべしながら 母ちゃんのひとり言

朝の日差しに 太った靴下
值札の付いた 馱果子がいっぱい
綿入れ半纏(ばんてん) 母ちゃんに逢いたい

春が來て 夏が來て
母ちゃんと訣(わか)れた 秋が來て
悔やむこと 思い出す
ごめんね 母ちゃん
もう一度 逢いたい

春が來て 夏が來て
母ちゃんと訣(わか)れた 秋が來て
そっと寫真 なでてみる
ごめんね 母ちゃん
もう一度 逢いたい